インフルエンザ予防接種のご予約につきまして
まだ真夏の暑さが続いておりますが、そろそろインフルエンザ予防接種の予定を考える時期となって参りました。
例年10月より御予約を受け付けて参りましたが、本年はこれより随時窓口及びお電話にて随時承ります。
接種開始時期は10月中旬を見込んでおりますが、詳細が決まりましたら随時こちらでお知らせ致します。
お値段は近年のワクチン価格上昇に伴い、例年よりやや高めの1回3500円となります。
また特に小児・高齢者の皆様におかれましては自治体により接種費用の補助が下りる場合がございます。予め自治体窓口への御確認をお勧め致します。
2016〜2017シーズンのインフルエンザワクチンについては4価(A型2種、B型2種)ワクチンとなっています。
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09 (2009年に流行した当時の新型インフルエンザ)
A/香港/4810/2014(X-263)(H3N2) (例年よくあるA香港型)
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
詳細は国立感染症研究所のHPにて
<よくあるご質問>
Q1:例年のワクチンとの違いはありますか?
A1:基本的に同様の接種となりますが、本年のワクチンは上記サイトにあります通り、季節型A香港型の株が変更になりました。小児は生後6か月から接種可能となります。接種間隔は3~5週間を推奨しますが、最低2週間あければ2回目の接種は可能です。
Q2:接種回数は1回でいいのですか?
A2:推奨される接種回数、接種量は以下の通りです。
6ヶ月~3歳未満 0.25ml×2回
3歳以上~13歳未満 0.5ml×2回
13歳以上 0.5ml×1回(受験生は2回接種可能です)
Q3:インフルエンザワクチンは効果がないとの一部報道がありますが、どの程度効果がありますか?
A3:2010年以前の報告になりますが、20~30%程度の有効率とされています。数年前より小児に関して接種回数が2回になりましたので、小児に関しては有効率の改善が予想されています。過去に一部全国紙の報道に於いて「インフルワクチン:乳児・中学生に予防効果なし」という記事が掲載されたこともありますが、残念ながら根拠とした論文の解釈に曲解があるようで、正しい解釈ではないようです。
特に小児に関してはインフルエンザ脳症など重篤な合併症を併発する頻度は成人よりも高くそのような場合後遺症も心配されることから、インフルエンザの発症率を下げることは個人の健康だけでなく公衆衛生的な観点から考えましても予防接種は十分に意義のある事だと思われます。
Q4:肺炎球菌ワクチンの接種時期が近づいているのですが、同時接種は可能ですか?
A4:はい、添付文書上肺炎球菌を含めその他ほとんどのワクチンとの同時接種が可能となっています。しかし当院では副反応のリスクを考慮し、特にお急ぎの場合を除き接種を2週間程度ずらすことが多いです。患者さん個人個人の御都合を考えたうえで御相談を承りますので、お気軽に御相談下さい。