マイコプラズマ肺炎が増加しています。
今度はマイコプラズマ肺炎の流行のニュースです。昔からオリンピックの年に流行ると言われていたマイコプラズマですが、最近はその傾向が薄れているかと思いきやしっかりと今年はオリンピックの年でしたね。すいません、その理由はわかりません。 マイコプラズマは肺炎の中では珍しく人から人へ感染することが知られておりますが、細菌でもウイルスでもない病原体なんですね。感染力は比較的高いとされていますが手指に付着しても石鹸洗いでもすぐ死滅してしまうので、比較的濃厚に接触した場合に感染が成立するようです。(家族内での感染や学校で席の近い人からの感染が実際の所多いです。) また感染して発症するまでの潜伏期間は2週間程度とされますが、実際にマイコプラズマに暴露されても肺炎を発症する確率は2~3%程度です。 マイコプラズマを人にうつす可能性が最も高い期間は、発症の8日前~発症後2週間であると言われており、比較的長い期間に渡り人にうつしてしまう危険があります。 のどの痛み、頑固なカラ咳(痰が少ない咳)に続いて発熱したら要注意です。 重症化することは肺炎球菌性肺炎に比べれば多くは
肺炎と健康寿命
突然ですが、日本に於いて健康寿命は平均寿命に対して男性で9.02年、女性で12.4年も短いのが現状です。いかに健康寿命を平均寿命に近づけるかが重要な課題となっています。もちろん昨今の医療費高騰を抑制する効果もありますが、やはり個々人において生活の質を保ってより良い人生を歩んで頂く事が最も大切なことですね。 65歳以上の高齢者に於いて最も健康寿命を短縮する原因のひとつが肺炎です。多種多様な抗生物質が使用され肺炎は治って当然と一般では考えられていますが、肺炎に罹患すると重症度にもよりますが高齢者の多くは入院することになります。すると1~2週間臥床することになり、足腰の筋力が明らかに低下することで日常生活動作がしにくくなります。動きが悪くなることで心身の機能が低下し徐々に寝たきりに近づいて行くのです。さらに嚥下機能(食べ物を飲み込む力)も低下していくことで誤嚥性肺炎を繰り返すようになっていき、また入院→以下繰り返し、の悪循環となります。 ということで肺炎は非常にやっかいな病気なのですが、意識調査では国民の皆さんが最も罹患すると困ると心配している病気の1
